働き方改革は弱い
電通の新入社員過労死自殺という事件が起こってから、国レベルで企業に対する残業時間や勤務方法等に関する内容について「働き方改革」という事で推し進められている。
今までこれが私の企業では当たり前なのだと見て見ぬ振りをしてきた働き方について全ての経営者や労働者が考え直さなければならない。
これまでに数々の施策を各企業が行なっているようだが、ほとんどの企業が表面的なものに過ぎないと思う。
外面は「働き方改革!これこれこういう施策を行います!」と上の地位の者がただ宣言しているだけで、施策を実行するかしないかはそれぞれの現場にお任せしますというのが実態なのだ。
こういう外面だけの宣言を立派にするところに限って人手が足りていなかったり、会社的に根の深い問題が潜んでいる。
例を挙げるとその中には、これから入るであろう新入社員へのアピールも含まれているだろう。
この会社は、こういう働き方改革をしているのか。なら入って仕事してみたい。と思わせ、実際は以前と何も変わらない過酷な労働環境のまま。
辞める人間も考慮して、数百人単位で採用し、出身地が遠かったり、メンタル的に仕事を辞められない人だけが必然的に会社へ残るようになり、駒となり働かされる事になる。
他にも問題として、サービス残業やパワハラ等が挙げられるが、これらが常態化している企業にとっては各企業が行なっているような働き方改革は非常に弱い。
早急に制度化を進めなければ、多数の尊い命が老若男女問わず失われてしまう。
労働ごときで、人の命が奪われていいわけがない。
労働者全てが幸せになる改革となる事を心から願いたい。